■ 買った本
松沢 呉一
ポット出版
売り上げランキング: 6160
吉田豪がプロインタビュアーだとすれば、松沢呉一はプロエロライターではないか。というぐらいエロ方面の記事について信頼をおいている松沢呉一の新刊。「自身のエロ雑誌・書籍のコレクションを元に日本におけるエロ出版の歴史を辿る本。「実話ナックルス」での連載が元になっている為か、内容は時系列を追った通史ではなく、カストリ雑誌や自販機本、ホモアルバム、トルコ風呂の起源(日本における性風俗のトルコ風呂の起源は戦後東京銀座にオープンした「東京温泉」とするのが定説でが、本書では様々な文献からその定説が誤りであることを検証している。)などテーマ別になっており、エロ出版の鳥瞰図的な視点を提供するものではないけれど、図版も豊富で各テーマに沿った内容も興味深く読みやすい。エロカルチャーやビンテージなエロ図版に関心がある人なら必携。やや残念なのは値段の割に頁数が少ないことだけど、書籍の値段については松沢呉一自身が版元であるポット出版のブログの中で詳しく論じていて、やむなしという感じ。「実話ナックルス」での連載はまだ継続しており続刊を期待したところだけれど、その為にはこの本が売れることが前提条件なので、是非とも売れて欲しい。という訳でウチのブログを見てる人は全員買え。買わない人は見なくてよろし。
あと、前書きの中で松沢呉一は次のように書いていて、
(前略)「よく使うエロ本は五〇年前の雑誌」という人はまずいないのである。
それだけ時代に寄り添ったジャンルと言え、たった一枚のヌード写真を取り出してもそこには時代が映し出されている。髪型にも化粧にも表情にも照明にもポーズにも。また、本や雑誌の作りにも、文章やイラストにも、時代が落とし込まれている。
だから、私は使えなくなってからのエロ本が好きなのである。使えるエロ本も好きだが、使えるエロ本は目が霞む。性的興奮が伴ううちは、客観的にその意味を読むことができず、使えなくなると、いろんなものが見えてくる。
これには全くの同感で、僕が今時の生々しいエロ画像やアダルトビデオにあまり関心が湧かないのはそういう理由による。
日本の古いエロ写真、エロ出版についてはこれらの本も参考になる。
閑話究題 XX文学の館
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■ 買ってしまったもの
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