ofellabuta
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March. 26, 2013
マーク・トウェインの双子の話
メキシコ出身でカナダ国籍の解剖学者フランク・ゴンザレス=クルッシのエッセイ集「解剖学者のノート」醍醐秀彦訳 早川書房 1989 の、双子に関するエッセイの中で、マーク・トウェインがあるジャーナリストに語ったという奇妙な話が紹介されていた。
ある意味では、双子は自分の存在を確認できないものなのかもしれない。幻惑と困惑に満ちたこういう表現は、双子のアイデンティティの問題を、あまたの専門書より的確に言い表している。マーク・トウェインは、双子がおかれたこのジレンマをユーモアをもってのべている。彼はあるジャーナリストに、自分は双子のかたわれだったと、まことしやかに語っている。それによると、家族が留守のとき、双子の一人が浴槽で溺死するという悲劇がおきた。二人の兄弟はあまりによく似ていたので、両親でさえ、どちらが溺れたのか断言できなかった。この悲劇に強いショックを受けた彼は、のちになって事故にまつわるさまざまな状況を調べた。そして、病院の記録を見たところ、そこに、彼の死んだ兄弟の背中に先天性母斑があると医師が記録しているのを発見した。彼、マーク・トウェインは、自分の背中に母斑があることを知っていたので、このように結論づけざるをえなかった。「ここに生きているのは“彼”で、私は溺死したのだ」と。
「解剖学者のノート」フランク・ゴンザレス=クルッシ著 醍醐秀彦訳 早川書房 1989 より
マーク・トウェインが双子であったという話はなく作り話であるが、本の中にこの逸話に対する出典の記述がない。もしかすると、フランク・ゴンザレス=クルッシの作り話かもしれない。
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